合宿総括とかそんな感じ

高速乗って松本インターで下りると、何だか帰郷した気持ちになる。独り暮らしなんぞしてて盆暮れGWに故郷に帰るのとは重みが違うとは思うけど、何年もの間1年に1回はここを訪れていて。凄く懐かしいし、慣れ親しんだ街だなぁとつくづく思う。
勿論たくさんのものが無くなったり、新しくできたり…知ってるだけでもコンビニは3軒潰れてるし、宿のある温泉街の名称まで変わっちゃってるし、コインランドリーなんかは増えて便利になったかな。


変わらないものは熱い合宿。変な宗教集団じゃないかと思われるほど、果てしなくテンションの高い合宿が好き。ワシの見ているチームというか担当がレギュラークラスじゃないので、皆が必死にやっているけども、いまいちうまくいかないことが多い。
合宿では試合がたくさんあって、負けると失点分×10本のダッシュをしなくちゃならない。これは毎年恒例のこと…ワシが現役の頃は得失点差×10本だったのが変わったのが10年前、あれれワシがコーチになってからだわ。と、とにかく走らなくっちゃならなくって、1日100本近く、いや100本以上走ることもざらにある。それでも、不平不満は出つつも、必死になってこなすアイツらが好き。
そうやって頑張ってた奴等が、来年はレギュラー争いをしているのを見るのが至福の時。去年ワシらに怒られていた奴等が、今年は勘弁とばかりに上のカテゴリーで試合に出ているのが好き。
レギュラーになるのが全てじゃないとは思うし、サッカーが高校で終わるわけじゃないし、ましてサッカーすることが全てじゃない。でも、あんなに熱くなることってそうそうないよ…だったらとびっきり熱くやりたいなと思う。熱くなって欲しいなと思う。
今年のBチームの最終日は熱かった。100本以上走った日もあった。走っている途中で過呼吸になって走れなくなる選手が出る日もあった。こんなに悔しいこと忘れんとこって涙ながらに呟いている子もいた。疲労がピークに達しているであろう最終日にそれでも勝利をもぎ取ったアイツらに、少しだけ目が潤んだのは内緒のお話。


3年生とは最後の合宿になるんよね。あとは選手権までの付き合いか…毎年のことながら終わりがこなきゃいいのに、と思ってしまう。
もう少しなんて言わずに、もっと長く一緒にやりたいな。