てがみ

引っ越しして3年近くになるのですが、
前の家には荷物、もといごみが散らかったままです。
探し物が若干ありましたので、
前の家を漁っておりました。


色々と懐かしい物が発掘される中、
ひときわ目を惹いたのが手紙の束。
保管してあるビニル袋こそ埃を被ってましたが、
中は綺麗なままでしたし、字も想いも色褪せてはいませんでした。


友人が旅先から出してくれた手紙、
旅先で出会った人から貰った手紙、
引越ししたことを知らせる手紙、
学校行事による感謝の気持ちを伝えたカード、
なんてコトのないちょっとしたメモ書き、
それから、淡く切ない思いが詰まった手紙…


思えばワシも手紙を書くのが好きだったかもしれません。
と言っても旅先から投函するのが好きなぐらいで、
普段は出しませんし、今年は年賀状すら出してないですから。
決められた手紙(賀状)というのがいやなのかもしれません。


最近ではメールだったり、
旅先からでもここ“ずらにっき”を更新したりと、
肉筆を見る機会、自分で字を書く機会が減りました。
便利ではあるのですが、寂しい気もしますな。


少しだけ感傷に浸りながら、
手紙の束を元あった場所にしまっておきました。
そんな暖かな日の午後でした。