最後の思い出

ワシが中学校でサッカーを指導するようになってから、
今年で6年目になる…
つまり今の高校3年生は、
ワシが初めて中学1年生からみてきた学年だ。


中高一貫校とはいえクラブは別物、
高校にあがるとワシがみる機会は限られてしまって、
夏合宿とその前後ぐらいでしかない。
夏が来ると教え子たちと球を蹴る…ワシはそんな夏が大好きだ。


秋は選手権のシーズン。
負けると終わる戦いが秋から始まる…
ワシが初めて6年間みてきた学年の最後の公式戦だ。


あの子たちとの思い出は、
それはもう尽きないぐらいにたくさんある。


生活面で怒鳴りつけた面白くない日、
3大会連続準優勝だった悔しい日、
怪我で苦しんでいるやるせない日、
それから、
笑顔で球をおっかけ続けた苦しくも楽しい日々…


今日から選手権が始まって、
そして、
終わった。
ありがとう…
君たちのサッカーに携われて本当に幸せだった。