臥薪嘗胆

うちの学校の卒業式がありまして、
ワシはサッカー部員しか知らないとはいえ、
3年間触れてきた後輩たちの卒業式には、
是非とも参加をしたいものです。


などという感傷めいたことはホント何一つなく、
知ったこっちゃないとばかりにお休みをいただきました。
その代わりと言いますか、
指導している少年団の方でも卒団式がありまして、
そちらの方に出席してきました。


卒団式のメインといえば、
6年生VSコーチ陣+保護者連合の試合です。
ワシが指導を始めて12年、団発足から20年経ちますが、
未だおっさん連合は負けたことがありません。


うちの団から都道府県選抜のキャプテンに選ばれた子が、
今までに3人います。
1人は中学生の時に目覚め、ヤンキー街道まっしぐらでした。
また別の1人は現在Jリーグに所属しております。
そしてもう1人はJの舞台に立つべく頑張っております。
そんな彼らがいた時代でさえ、
我々おっさん軍団が敗北を喫することはありませんでした。


少子化や地域開発のあおり、また年々による“流行”もあって、
今年卒団する6年生は4人しかおりません。
5年生も3人しかおらず、
実質10人以上いる4年生がメインのチームを支えています。
ちなみに3年生が10人、2年生が6人、1年生が10人ほどでして、
普段のワシは土日は忙しくてなかなか顔を出せないのですが、
2,3年生の面倒をみるおちゃらけ担当コーチです。


閑話休題
そんなわけで例年よりも楽勝の匂いがぷんぷんします。
可哀想なくらい得点してしまうかもしれません。
家庭では父の威厳の復活ですよ。


まぁこんな書き出しですからアレなんですけども、
2−4で負けました…


ワシらは頑張りました。
“ずらとこコーチが必死にやってるから子供たちも喜んでます。
一生懸命やる大切さをありがとうございました。”
そんな声をお母さん方からいただく程に頑張ってました。
スライディングまでして流血するほどに必死でした。
ついでにイエローカードも貰っちゃいました。


小学校でのサッカー生活最後にいい思い出が…
そんなこたぁ、どうでもいいです。
ちくしょう、負けたことがめっさ悔しい。


え?大人げない!?
違います、違います…ええと、そうだ、あれだ。
“やっぱりコーチ達は凄いな。
中学生になっても頑張っていかないとアカンな。”
こんな風に思って欲しいのです。
だから負けるわけにはいかないのです。
うん、そうだ、毎年そう思ってたんだ。


ともあれ、
たった4人で頑張ってきた6年生が卒団しました。
全員が6年生のチーム相手になかなか勝てず、
悔しい思いをしたこともあったけれど、
たくさんの楽しい思い出をありがとう。
それから、君達が後輩思いのお兄ちゃんでいてくれて、
本当に本当にありがとう。


幸いなことにワシが指導している中学校と、
卒団した彼らが進む中学校は、
サッカーの大会に於ける地区の割り振りが同じでして、
なので今後も彼らの成長を目にする機会がありますし、
元教え子と現教え子が対戦する試合は格別のものがあります。


そうだ、形は違えどあいつらとまだまだサッカーできるんだ。
そんなことよりも、今日負けたことは絶対忘れん…
中学生の指導をしっかりとして、必ずや雪辱したいと思います。