デビュー

病院の待合室にて、
カーテンを開けてこちらを覗き込んだ見知らぬ少女から、
“あー、おじちゃんがおったーvv”
と言われました。


そうですか、おじちゃんですか。
喪に服しているのでヒゲを剃ってるんですよ…
それでもおじちゃんですか。


確かにね、我が子といっても過言ではない子がいますよ。
でも、まだまだこれから!な歳なわけですよ。
なので毅然とした態度でこう言い放ってやりました。
“お、お兄ちゃんにしてくれんかなー”


そうですか、お母さん。
あなたは苦笑するだけですか。
それはつまり、ワシがおじちゃんだということを、
娘共々そう認識しているということですな…


なかなか世知辛い世の中ですな。