どうしたもんか…

恥ずかしいからあんまり言いたくないけれど、
ワシは友人に恵まれている。


サッカーに明け暮れた高校の友人たち、
殆ど通ってなかったけど大学の友人たち、
パソコン上で出会ったネットでの友人たち…
みなワシにとっての大切な財産だ。


ワシがみているクラブの奴らにも、
そういった大切な仲間たちがいるんだろう。
学年の上下を越えて皆仲がいいけれど、
やっぱり同い年の友人は格別のもんがある。


中高一貫の学校とはいえ中学サッカー部というカテゴリから、
引退したという形の中3の子達は彼らだけのユニフォームを、
ブラジル代表のレプリカで作った。
引退間際まで背負っていた番号を入れ、
普段呼び合っているニックネームを入れ、
カナリア色が友情の証のように輝いてみえる。


高1の子達もそれに負けじと作ったようだ。
スペイン代表のレプリカは赤色で、
情熱溢れる彼らにはぴったりだ。



ひとり、作れなかった子がいる。



正確には作る集団に入れてもらえなかったのだ。
20名ほどいる高1のサッカー部員の中で、
たった1人だけそのユニフォームを持っていないのだ。


合うとか合わないとか、
好きとか嫌いとか、
そういったことってあることだとは思う。
でも全てをひっくるめて、
1つの集団として行動を共にすることが、
15歳そこそこの小僧共に容易でないことも、
十二分に理解はできる。


でもさ、ユニフォームって形として見えるじゃないか。
後々まで残るもんじゃないか。


仲良くしなさいとは言わないけれど、
当人にとってどれほどの痛みなのかが分かるようには、
少なくとも考えるようにはなって欲しい。